というわけで、今回は(も)くじと関係なく「金色のガッシュ」について少し語りたいと思います。
いやなんでやねんと言うと、先日「結界師」くじについて記事を書いたときにガッシュについて少し触れたのですが、そのせいで当時から思っていたモヤモヤが復活してしまいまして。
念のため先に言っておくと、私はガッシュが大好きです。
コミックは全巻大切に保管してますし、もう何周したか覚えていません。
ファウード編とクリア編は今でも読めば泣ける自信はありますし、当時はカードも集めていました。
そんな私ですが、今回の記事はどちらかというとツッコみ記事です。口調も終始ソレなのでご承知おきください。
褒めそやす記事ではないので、ガッシュ愛がウェルダンな方はブラウザそっ閉じして下さい。
自分の好きな作品について、肯定的でない感想でも「そういう意見もあるか」と考えられる寛容な方だけ読み進めていただければと思います。
何故わざわざ~~!?とツェズゲラさん風に思われた方に対しては申し訳ないです。
でもコレ、本当に当時から気になってはいたのですけれど、友達にあまりガッシュ熱が高い人が居なくて(友達いないワケじゃないですよ?ホントですよ?)、これまで発露の機会がなかったんです。
人は、何かに対する否定的な意見ほど、他者の共感を求めたがるそうです。これをリバース・エモーション現象というらしいです。今私が考えました。
正直、重箱の端っこに近い部分をつついていますので、くだらねーこと気にしてんな、くらいに思っていただければ大丈夫です。ちなみにネタバレとか一切考慮していませんので、「金色のガッシュ」が未読という幸せな方は、今すぐブラウザを閉じて読破してください。
そしてガッシュを読んでください。こんな笑って泣ける、熱い、「ザ・少年漫画」は希少です。私だって記憶を消してもっかい新鮮な気持ちで読みたい。
それでは本編。
ザケルについて
重箱の隅とかいいつつ、いきなりド真ん中ブチ込んでる気もしますが、コレ当時から本当に気になって気になって仕方なかったのです。多分、他にも気にしている人は居ると信じたい。
ザケルの何かって?コレについては、本当はガッシュ知識のない方にこそ判断して欲しいところなんですが。未読の人はさっき上で帰らせちゃいましたからね。チッ。
まず、ガッシュの世界観や設定については、この記事を読んでるような方は知っている前提で話しますね。知らない人がこんなラクガキ文章読んでるとはあまり思えませんので。読んでる?マジですか。圧倒的感謝…!!
ガッシュに出てくる魔物はみんな魔術を使えます。それを相方である人間が唱えて初めて発動するわけですが、全員が基本的な術から始まります。FFでいうファイアやブリザド、ドラクエでいうメラやヒャド、メガテンでいうジオやプフですね。どうでもいいけどプフっていうと護衛軍が脳裏に浮かぶ呪いを受けているみたいです。もう多分一生治らない。

話を戻すと、ガッシュの基本属性の術と呪文はこんなカンジです。
炎の術→「ブレズド」(厳密には炎系の呪文は他にも幾つかあります。エムル、フレイド等)

水の術→「アクル」

(C)雷句誠 『雷句誠 金色のガッシュ!!完全版 6巻』より引用
氷の術→「ギコル」

(C)雷句誠 『雷句誠 金色のガッシュ!!完全版 1巻』より引用
風の術→「ウイガル」

(C)雷句誠 『雷句誠 金色のガッシュ!!完全版 2巻』より引用
土の術→「クレイド」

(C)雷句誠 『雷句誠 金色のガッシュ!!完全版 2巻』より引用
どうです?何か感じませんか?
そう、術の音の響きで、何となく属性がイメージできるのです。
ブレイズ(炎)、アクア(水)、ウイング(風)、クレイ(土)は言わずもがな。少し捻ったギコル(氷)でさえ、「凍る」または、氷結するときに「ギギ…」という擬音はよく使われますので、なんとなく納得感があります。(炎系の他のエムル(炎)、フレイド(フレイム)等も同様でしょう)
さて、そんな中、主人公・ガッシュの術。
雷の術→「ザケル」
…雷要素、どこ??
ここまでの記憶を全て消去して、
「今から魔法を唱えます。ブレイズ!」→炎がゴォォォッ!
「ウイガル!」→風がビュオォォォ!!
「クレイド!」→土がグワアアァァァッ!!
ときた後、
「次いきます!ザケル!」
と言われたら、多くの日本人が
「???なんの術?ザケル?あざける?ふざける?精神系の魔法?」
と疑問符が浮かぶのではないでしょうか。
そう、雷のザケルだけ、雷要素がどこにもないのです。
モジってるどころか連想できる要素さえはるか遠くです。なんなら見えません。
何故なのか
今、ガッシュ読者は第1話が脳裏に浮かんでいますね。
ガッシュ第1話では、魔物の子ガッシュと、天才少年清麿の出会いから始まります。
ガッシュが魔物で、術が出せるなんてことは、清麿はもちろん、当のガッシュでさえ知りません。
そんな中、たまたま発動条件を満たした清麿が「ふざけるな!」といったところ、

(C)雷句誠 『雷句誠 金色のガッシュ!!完全版 1巻』より引用
「ふザケルな!」と認識され術が発動してしまいます。

(C)雷句誠 『雷句誠 金色のガッシュ!!完全版 1巻』より引用
最初はなにがなんだか分かりませんでしたが、清麿は持ち前の頭脳でその事実をつきとめ、不良に対して任意で術を放ちます。

(C)雷句誠 『雷句誠 金色のガッシュ!!完全版 1巻』より引用

(C)雷句誠 『雷句誠 金色のガッシュ!!完全版 1巻』より引用
これが、話の導入として、術の謎、清麿が謎を解くストーリーライン、最後の屋上のカタルシスにもつながるわけなのですが。
私の超・個人的偏見で言わせて貰えるならば。
「雷の術」=「ザケル」は、この1話の展開のために、歪められ、犠牲となったと思っています。
他の魔物の術のネーミングのノリでいけば、雷の術は「ライゼル」とか「ビリサン(ダサッ」とかの方が自然です。叫ぶ展開が多いので、詰まる音が多い「サンダー」に絡めるのは難しかったと思いますが、「ザ」「ケ」「ル」はどの音にも引っかかっていません。
超無理やり解釈するなら、「ザ」の音が「サンダー」の「サ」や磁力の「ジ」行と同じ行に属する、などでしょうか。第3の術は磁力でジケルドで、ザケルジケルは並びとして分からなくもないです(そういえばガッシュ本来のスキルツリーは実は磁力方面の可能性があるという誰かの意見をどこかで見た記憶があります。公式じゃないですが)。
その場合、雷・磁力系統の術は「ザ」行と考えることもできなくはないですが、やはり他の属性と比べるとこじつけ感は否めません。
そもそも何故雷なのかという話でもありますが、コレは単純に雷句先生が雷が好きだからでしょう。雷句ですし。
雷は恰好いいですし、燃える属性もあるので本の燃やし合いという話の展開もし易いでしょう。
何より師匠の藤田先生のところで「うしおととら」の連載時に、さんざん「とら」の雷撃を描きまくっていたでしょうから。
得意を活かしたいというのもあったと、勝手に思っています。
ガッシュが雷使いという設定は、その後の「ジケルド」や「ラウザルク」を考えても正解だったし、超カッコイイと思っています。
雷系統の能力の主人公、またはそれに近しい存在については、
雷帝・天野銀二
超電磁砲・御坂美琴
絶叫系下野・吾妻善逸
厨二病生産機・キルア
ピ〇チュウ等、枚挙に暇がありません。
だからそれ自体は全然いいのです。
ただ、私は話の都合で設定や展開を歪められるのが大ッ嫌いなので、ガッシュへの愛は置いておいて、この「ザケル」についてはもう10年単位でもやもやを抱えています。
今日でちょっとスッキリしました。
それだけです。
私の知らないところで、ザケル=雷になんか凄いアナグラムとか隠された意味がありましたら陳謝いたします。マル。
実はガッシュについては他にもモヤっていることがあるので、気が向いたらまた書きます。
だから本記事には①とナバリングしました。
それでは!

本文中の画像はすべて『金色のガッシュ!!』(著:雷句誠/BIRGDIN BOARD、元:小学館)より引用しています。
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