〇はじめに
サイト更新をしながら、その間にサイトやくじに関することとか関係ないよもや話を綴っていこうと始めた日記です。
記念すべき第一稿は、表題の通りデス。
弊サイトは開設2か月弱の若いサイトなのですけれど、ありがたいことにそこそこ皆さん遊びにきていただいてくれています。
オンラインくじのまとめサイトにもそこそこ需要はあるのだなぁ、と右肩上がりのアクセスにキャッキャしていたのですが、ある日突然グラフが爆伸びに。
5月17日
何があったんですか。
いや、微増とかじゃないですよコレ。普段の平均アクセスの3倍近い記録を叩き出しました。
何事かと慌ててアクセスを調べると…キミか、結界師くじ。

出典:©田辺イエロウ/小学館・読売テレビ・サンライズ
画像は「結界師」オンラインくじ販売ページより引用(販売元:推しちゃれ)
推しちゃれさんから5/16~7/2の販売期間で発売されているくじですね。
発表からアクセスがそこそこ多いので気にはなっていたのですけれど、まさか発売したらこんなコトになるとは。びっくり。
推しちゃれさんは、弊サイトではシミュレーター対応サイトなので、それも大きいのかもしれないけれど、それにしてもです。
というわけで、個人的にも思い入れがある作品なので少し語らせて下さい。
〇『漫画』としての『結界師』
結界師といえば田辺イエロウ先生が『週刊少年サンデー』で2003年~2011年まで連載、アニメ化もして、累計発行部数1,200万部を越えた大人気漫画ですね。
『金色のガッシュ』『犬夜叉』『史上最強の弟子ケンイチ』等の名だたるサンデー連載陣と競いながら人気を博し、同氏初連載作品ながらサンデーの看板作品と言っても差し支えない人気を誇っていました。約8年の連載期間を完結まで走り抜け、全35巻まで刊行された作品です。ホント凄い。
作品としてはとにかく「非常に完成度の高い作品」といった印象です。
第一話からして、絵の完成度、世界観の見せ方、雰囲気、全てが分かりやすい。本当に初連載なのかと驚いた記憶があります。
ただ、反面最初に受けた印象は「シブいなぁ…」という感想。
主人公の能力はタイトルの通り「結界」。座標を指定してそこを囲って、中身を消滅させる、というもの。火や光は出ないし、怪物化もしないし変身もしない。これは当時のバトルや妖怪退治モノとしては非常に珍しかったです(今ふと思ったんですけど、サンデーって妖怪とか妖怪退治モノ大好きですよね)。この能力でどのくらい話を展開できるのかと少し心配していたのですが、これがもうシンプル故に応用力抜群。二重三重に囲う、障害物にする、足場にする、貫く、緩める、絞る…枚挙に暇がありません。結局主人公は(殆ど)この能力だけで闘い切りましたから。(一応上位術はありますが)

出典:田辺イエロウ『結界師』/小学館
※画像の引用は作品紹介・考察を目的としたものであり、著作権は著作権者に帰属します。
何よりこの結界師、話の軸足は人間関係にあります。主人公達の一族が代々守る土地を巡る話が基本なのですけれど、それに関わる、家族、先祖、組織等の関係性がもうドロドロ。濃いめのシチューくらいドロッドロです。
ですが勿論それだけでなく、主人公達以外のキャラクターは色々な異能使いなので、バトルもしっかり面白いというスキのない構成。
なんやかんや完結は10年以上前なので、若い読者さんは知らない方もいると思うので、是非一読をお勧めしたいです。オムニバス形式の話も凄く面白いので、バトル読まない方にもお勧めデス。

出典:田辺イエロウ『結界師』第1巻/小学館
※画像は作品紹介のために引用しています。著作権は著作権者に帰属します。
〇『アニメ』としての『結界師』
この頃のサンデーは、(コナン、MAJORはもはや殿堂入り、こち亀枠に近いものと考えるとして)アニメ化作品が豊富な頃で、上記『犬夜叉』『ガッシュ』『ケンイチ』や、『ハヤテのごとく!』『絶対可憐チルドレン』『神のみぞ知るセカイ』など、毎年何かしらの作品がアニメ化されていました。
同作品は、内容・ファン層を考慮してか、今ではもはや珍しくなってしまった19時台の放送ということで、小学館の期待が伺えました。「犬夜叉」→「ブラック・ジャック」→「ブラック・ジャック21」→「結界師」と、大御所の後番でもあり、サンデーがかなり大事にしていた放送枠で始めたということからもそれは感じられます。sha la la la la la…。
視聴しやすい時間帯にアニメが開始したこともあり、同作にアニメから入った人も多いのではないでしょうか。その後、諸々の事情で深夜枠・ローカル枠に移ったりしたものの、52話で完結。原作にして13巻くらい。つまり約1/3で終わったという、非常に悔しい作品でもあります(そもそもあの時間帯には適していなかったという声もあります)。
今でも強火のファンが多い理由も、(多分ですけど)そこから何となく察せます。

出典:TVアニメ『結界師』/(C)田辺イエロウ・小学館/読売テレビ・サンライズ 2006
※画像は作品紹介のために引用しています。著作権は各権利者に帰属します。
〇今も尚人気の理由
勿論人気の最大の理由は圧倒的な作品の魅力です。美麗なイラスト、分かりやすい漫画表現、迫力あるバトル、作りこまれた設定・世界観、丁寧に描かれた人間関係、生き生きとしたキャラクター達…。
ただ、やはりファンからすると名作であるが故にアニメで最後まで見たいところ。中途で終わったアニメほど悔しさは残ります。ぐう分かる。
昔なら、一度アニメ化して終わった作品が再度アニメ化することは(横島が血の涙を流す程度には)

出典:椎名高志『GS美神 極楽大作戦!!』/小学館
※画像は作品紹介のために引用しています。著作権は著作権者に帰属します。
まず有り得なかったのですが、昨今のアニメリメイクブームの流れでその通例は消えつつありますね。
ジャンプの「ダイの大冒険」は多くのファンの熱量により再アニメ化&原作完走を果たしました。商業的な成功はさておき、リメイクアニメとして一番理想的に走り切ったのはこの作品でしょう。そしてサンデーでも現在、「うる星やつら」「らんま1/2」「YAIBA」等、一度アニメ化した作品のリメイクが活発です(もっともこれらの作品は旧アニメもかなりの割合完走していますが)。
こうなると、同作品のように「惜しい」ところで終わった作品のリメイクをファンが望むのは当然の流れでしょう。
サンデーで再アニメ化が熱望される作品は(個人的には)、「金色のガッシュ」「GS美神極楽大作戦」「結界師」辺りでしょうか。
「ガッシュ」は原作(33巻中)22巻の最初の大きな山場、ファウード編で終わっており、これは最終章よりかなり手前で大変勿体ないです。ただ、同作品は諸々の事情で再アニメはかなり難しい気もする、というのが多くのファンの思う所でしょう。
「GS美神」に至っては全39巻の中の9巻で終了しており、全体の1/4で終了しています。そもそもアニメ化が早かったという感じもしますが、アニメはGS試験編の前なので、コース料理でいったら前菜くらいの所でアニメは終了しています。この作品の「横島」はよく先述の「ダイの大冒険」の「ポップ」枠で語られることが多いのですが、それで例えるなら「フィンガーフレアボムズ」を覚える前で終了しています。なんなら「マホカトール」詠唱前です。潜在能力を発揮する前で終了してしまっています。お願いですから再アニメ化して下さい。
そして「結界師」。志々尾限の話が終わり、黒芒楼が崩壊する所でアニメは終わりました。キリが悪いわけではないのですが、やはり物語の核心よりかなり手前で終わってしまっています。特にアニメ後半は終了が決まっていたせいなのか、駆け足気味かつ若干の改変がある展開で、仕方ないとはいえ少し不満の残るものでした(誤解が無いよう言っておきますと、アニメの出来はかなり良かったと記憶してます。時音ちゃんがエラい可愛かったデス)。何より、話の中心である「烏森」とはなんなのかについて触れる前に終わってしまっているので、消化不良感があります。個人的には最後までたどり着いてはじめて先述した志々尾限の話は終わると思うので、そこまでは是非アニメで見たい…!いやそこまで行ったら完走なのですけれど(笑)

出典:田辺イエロウ『結界師』/小学館
※画像の引用は作品紹介・考察を目的としたものであり、著作権は著作権者に帰属します。
長くなりましたが、「うる星」や「らんま」等、アニメがリメイクされた作品は、その1~2年前くらいに急にガチャガチャが出たり、コラボ商品が出たりしてました。「家庭教師ヒットマン リボーン」等のように、完結後も定期的にグッズが販売される作品ならば不思議はないのですが、それまでしばらく静かだった作品が急に鼓動を刻みだすと、ファンはどうしても期待してしまいます(個人的にはそれらの販売は、現役のファンがどのくらい居るのかというマーケティング調査の一端だろうなと思っています)。
今回のくじもあるいはその一端であったり、そうでなくともここから再燃するための火種になるかもしれません。機を見るに敏なファン達がその気配を感じ取っていたとしても何らおかしくはありません。ですよね!?
もっとも、リメイクアニメについても、アニメ化作品が山ほどある現在、放送枠の確保が難しく、どこまで期待していいかわかりません。集英社の「封神演義」、小学館ならば(リメイクではないですが)「からくりサーカス」等を見ると、長いストーリー作品は現在、アニメで綺麗に完走するのは逆に難しい状況にあるかもしれません。ホント悔しい。
先述の「ダイの大冒険」は本当に(残念ながら)稀有な例だと思いますし、「うる星」や「らんま」は、原作がオムニバス形式なので、現在でもやり易いのだろうな、と考えます(そういう意味ではGS美神のほうがまだ向いているかもしれません)。
とはいえ、そんな鬱陶しい考えは抜きにしても、しばらく静かだった大好きな作品の公式が動きを見せるのはファンにとって感涙ものです。特にオンくじは一部を除いて再販はまず期待できないので、まさに出会いは一期一会。是非後悔の無いようブン回してほしいと願う次第です。
〇終わりに
…一応オンくじのサイトなので、くじの内容にも多少触れておくとしますと、今回の結界師くじ、下位賞の色紙が50%、上位賞(だっこ的にオンくじはアクスタより上が上位賞という認識です)が50%なので、オンくじとしてはかなりユーザー寄り(まあこれは推しちゃれさんのくじ全般の傾向ですが)です。また、下位賞に缶バッジやステッカー等が無いのも高評価です。
更に、「湯飲み」や「掛け軸風半裁タペストリー」等、独自性のある景品も多いです。世界観を大事にしつつ、雰囲気に合う商品をチョイスして、無理のない範囲でファンに還元しようとしているな、と感じられるかなりの良くじです。この内容でしたらファンなら回しても後悔はしないと思います。多分。
10連して全部色紙だった!っていう悲劇は0.0976%(約0.1%)なので、回せばまずアクスタ以上が入手できます。安心して回しても大丈夫だと思います(くじは10連からが基本になっている狂人の弁)。
とまぁ、えらい長くなりましたが今回はココまで。それでは、良いくじライフを!!
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